愛犬との楽しい毎日、その陰に潜む「見えない脅威」をご存知ですか？蚊、ノミ、マダニといった小さな害虫が、愛犬の命に関わる病気を引き起こすことがあります。大切な家族を守るために、害虫の危険性から具体的な予防策まで、Giipetが分かりやすく解説します。
目次：
愛犬を狙う見えない敵！蚊・ノミ・マダニの危険性
蚊が媒介する恐ろしい病気：フィラリア症
夏の夕暮れ、耳元を飛び交う蚊の羽音。
私たち人間にとっては痒みで済むことが多いですが、愛犬にとっては命に関わる「フィラリア症」という恐ろしい病気を運んでくることがあります。
フィラリアは、蚊を介して犬の体内に入り込み、最終的には心臓や肺動脈に寄生する寄生虫です。
初期段階では目立った症状が出にくく、気づかないうちに病気が進行してしまうのが特徴。
咳が出やすくなったり、疲れやすくなったりといった軽微なサインから始まり、進行すると呼吸困難や腹水、さらには突然死に至るケースもあります。
近年では都市部でも感染リスクがあり、室内で過ごすワンちゃんでも、窓の開閉や人の出入りで蚊が侵入し感染する可能性はゼロではありません。
痒みだけじゃない！ノミが引き起こすトラブル
愛犬が体をしきりに掻いていたら、それはノミのサインかもしれません。
ノミは小さな体ながら驚異的な繁殖力で増殖し、背中やお腹、尻尾の付け根などに寄生します。
ただ痒いだけ、と思われがちですが、ノミは「ノミアレルギー性皮膚炎」による激しい痒みや脱毛、さらに子犬や老犬では深刻な貧血を引き起こすことも。
その他に、「瓜実条虫」というお腹の寄生虫が感染するケースもあり、愛犬に大きなストレスを与えてしまうのです。
命に関わるケースも！マダニの脅威
草むらや山林に潜むマダニは、愛犬の散歩中にひっそりと体に付着し、皮膚に食い込んで吸血します。
耳、顔、首、脇の下、股など、隠れた場所を好むため、見つけにくいことも。
このマダニ、実は蚊やノミ以上に恐ろしい病原体を媒介することがあり、「バベシア症」、「ライム病」、「SFTS（重症熱性血小板減少症候群）」など、命に関わる病気を運んでくる可能性があるのです。
無理に引き抜いてしまうと、口器が皮膚の中に残り、炎症や感染症の原因になるので、吸着しているマダニを見つけたら、すぐに動物病院を受診し、専門家に取り除いてもらいましょう。
徹底解説！愛犬を守るための具体的な予防・対策
獣医さんと相談！「予防薬」の重要性
愛犬を蚊、ノミ、マダニから守る最も確実な方法、「予防薬」。
病気になってから治療するよりも、予防する方が愛犬の負担も、飼い主さんの費用もずっと少なくて済みます。
経口、滴下、注射タイプなど様々な種類があるので、愛犬のライフスタイルや地域のリスクに合わせて、獣医さんと相談して選びましょう。
日常でできる！環境対策とケア
予防薬に加え、日々のケアも重要。
お散歩中は、マダニが潜む草むらを避け、帰宅後は耳の裏や脇の下など、全身を念入りにチェックしましょう。
ブラッシングも早期発見に役立ちます。
お家では、ノミの卵や幼虫対策として、カーペットや家具の隙間をこまめに掃除機がけし、愛犬の寝具も頻繁に洗濯してください。
室内の湿度を上げすぎないこともノミ対策になります。
必要に応じて、ペットに安全な部屋用駆除剤を使うのも良いでしょう。
もし見つけたら！正しい対処法
慌てず冷静に対処しましょう。
蚊に刺された程度なら様子見で大丈夫ですが、ノミを見つけたらノミ取りコームで取り除き、石鹸水などで確実に処理を。
しかし、最も重要なのはお部屋の徹底掃除と予防薬の継続です。
そして、マダニを見つけたら絶対に無理に引き抜かないでください。
すぐに動物病院へ連れて行き、安全に除去してもらいましょう。
除去後も愛犬の体調変化には注意し、異変があればすぐに再受診してください。
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